ヒスイのお話




親不知「翡翠ふるさと館」にある
橋立ヒスイ峡から運ばれてきた
世界一の原石
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翡翠(ひすい)ってご存知ですか?
緑色でつやのある宝石です。
日本の海岸でヒスイの原石が拾えるのは、
新潟の糸魚川からお隣富山の宮崎海岸までの
ごく限られた地域です。
糸魚川の隣にあるこの町は
糸魚川にある姫川とともに
日本でも数少ない翡翠の原産地。
青海川上流の橋立ヒスイ峡は、
ラベンダーヒスイ(紫色のヒスイ)を産出する
日本で唯一の場所だそうです。
一般的にヒスイは、
硬玉と軟玉に分類されますが、
現在、宝石と呼べる翡翠は、
糸魚川・青海地区産の翡翠と、
ミャンマー(ビルマ)産の翡翠だけと言われています。




2003.2.18ラベンダービーチ
約3cm×3.5cm×1cm


反対側。
とてもきれいな白とみどり。

初めて見つけたヒスイ
少し青も入っている
約3cm×4.5cm
(2002.12.ラベンダービーチ)


1×1×0.5cmの小さなもの
やさしいみどりが、とてもきれい
(2002.12.15.宮崎海岸で)

約2×2×1.5cm
(2003.2.ラベンダービーチ)

約2×1.5×1cm
(2003.1.ラベンダービーチ
全然違う石みたいだけど両方ヒスイ


コバルトヒスイ(約10×5×3cm)
拾ったヒスイでは一番大きいもので、ずっしり重いです。
片面は切断、磨いてもらいました。


頂き物2点。
右は青海でしかとれないというラベンダーヒスイ(約3×2×1cm)
左は大きな原石の一部(7×2×2cm)



毎日2回海岸にお散歩に行きます。この町に来て半年。
100個以上の石を拾ってきてやっと5個のヒスイを見つけることができました。
とっても幸せな気分です。
最近どういうのがヒスイかわかってきたような気がします。

私のヒスイの見分け方は
・角っぽい
・白い石に品のいいみどり
・気持ちいいすべすべの手触り
・乾いても石の表面が変わらない
です。
そのほかにも
重い、冷たい、光を通す、味の素のようなキラキラ
などと教えていただきましたが私にはまだ違いがよく分かりません。
まぎらわしい石はいっぱいあります。
波打ち際でぬれているときはきれいな緑や青い色が見えていても、
ほとんどの石は乾くと粉を拭いたように白っぽくなります。
これらは石英やロデイン岩です。
だまされてしまうのでキツネ石とも呼ばれています。
いっぱい拾ってしまいました。

宝石として価値のあるのは硬玉ですが
軟玉もみつけました。
ここに来て二日目、
何気なく手にした石は明らかにヒスイと違っていましたが
とてもすべすべして気持ちのいい石でした。

12月末、フォッサマグナミュージアムの学芸員の方に2度目の鑑定をお願いした時
「ヒスイ以外にもきれいな石があったら拾っておくといいですよ」といわれました。
そしてネフライトという石について説明してくれました。
黒に近い濃いグリーン、まるみをおびていてつるつるした石。
あの石だとピンと来ました。
右下のがその石です(実物大)。



クロム鋼の結晶が見えるネフライト
淡いグリーンで形もいいネフライト

そしてちょっと珍しい石も見つけました

桃れん石(チューライト)。ピンクヒスイとも言うそうです。
きれいな淡いピンクで一部には草色も見えています。

(2003.2.24記)


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