竹のからかい
・・・・・・ 糸魚川・西頚城も、特徴的な小正月行事が残っています。代表的な賽の神・鳥追いなどがみられ、中でも、青海町の「竹のからかい」(1月15日)は有名で、町内が東西に分かれ、孟宗竹をからませ、サギノチョウ(左義長)の歌を唄いながら威勢をつけ、東西で引き合う様は、特異な習俗として県内はもとより、日本国内でも唯一の小正月行事として評価され、昭和62年12月に国指定重要民俗文化財となっています。町の東西に太く大きな孟宗竹に5色の御幣や扇・〆縄に御神酒樽、それに太陽を模した東西の飾り板など、正月の祝いにふさわしく、美しくもにぎにぎしく飾りたてられています。神の依代(よりしろ)というにふさわしく東西の陣屋の前に飾り竹が立てられます。陣屋には顔に赤・白・黒・青色で隈取りした若い衆が祭り法被に鉢巻姿、腰に〆縄巻いてワラジ掛け、勇ましいいでたちに見物客も大声援、幾度となく引き合っては陣屋に戻り、かけあいをし、午後ようやく終了。終わりは海浜に用意された正月松飾りやだるまなどが山積みされ、それに火をつけ、さいの神焼きが始まります。 『チョウチョウ サギノチョウ 菜の葉にとまれ 菜の葉にあいたらヨシの葉にとまれ チョウチョウ サギノチョウ』と歌います。観衆は海を背に燃え盛る大火に体を温め餅など焼いて食べ、一年の厄病を払います。 ・・・・・・ (県民だより・西浜七谷、7号掲載。 |
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警備のおまわりさんもちゃんと隈取りしてたのがおかしかった。
![]() 竹が運ばれてきてさいの神焼きの始まり
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